人はともすれば失敗を避けて、リスクのない安全な道を(無意識に)選んでしまいます。
「失敗を避けたい」と思うのは人間の性です。誰だって失敗はしたくない。すってんころりんと転んで、人様から笑われたくない。
けれども、私は、「人生において最大の失敗は、失敗を避け続けること」だと思ってます。
私たちがもし幸福な人生を望むのなら、失敗することを避けてはいけません。
たとえば、誰でも直感的にわかる例を話しましょう。
ここに2人の高校生がいます。大好きな部活に熱中し、練習や試合に忙しいA君。特に部活にも所属せず、放課後は家に帰ってダラダラと無気力に過ごすB君。
この2人のどちらが失敗に直面する回数が多いでしょうか?
もちろんA君です。練習で失敗することもあるだろうし、試合に負けることもあるからです。
けれども、どちらのほうが充実した学生生活を送っているかといえば、これもおそらくA君でしょう。
そう、何かに真剣に取り組んだり、熱中したり、挑戦したりすれば、必然的に失敗や挫折の回数は増えるものなのです。
「失敗のない人生が幸せとは限らない」わけです。
むしろ、失敗を避けていては、自己実現の充実感や喜びも得られません。
幸せで充実した人生を生きたかったら、失敗を恐れず、コンフォートゾーンから飛び出す勇気が必要なのです。
人間は誰しも、「自己実現への欲求」「自己の可能性を花開かせたいという衝動」を持って、この世に生まれてきます。
その欲求や衝動を満たすことなく生きていると、人は充実感を得られないように”設計”されているのです。
どれだけ物質的、経済的に恵まれていても、人の心は満たされないのです。
失敗や挫折を乗り越えて、自分の人生の目的や目標にチャレンジしていく中で、人は本当の意味で人生に手応えと充実感を持ち、幸せへの道を歩めるということを忘れないようにしたいですね。
退屈よりも大失敗を選びなさい。
ココ・シャネル